フリマアプリの発送や引越しの荷造りで、商品を破損から守るために欠かせない「プチプチ(気泡緩衝材)」。
安く買おうと思ってダンボールワンのサイトを見てみたものの、
「d35、d36、d40…この数字は何?」
「ロール、カット、袋…結局どれが一番お得なの?」
と、種類の多さに圧倒されて選べなくなっていませんか?
実は、プチプチは「送るものの重さ」と「梱包にかける時間」によって、選ぶべき正解が全く異なります。ここを間違えると、送料が無駄にかかったり、配送中に商品が壊れてしまったりするリスクがあるのです。
この記事では、専門用語だらけで分かりにくいプチプチの「強度(数字)」や「形状」の違いを整理し、あなたの用途に最適な緩衝材を迷わず選べるよう徹底解説します。
謎の数字「d35・d36・d40」とは?強度の違いを解説
ダンボールワンの商品名についている「d36」や「d40」といった謎の数字。
これはプチプチの**「粒の強度(コシの強さ)」**を表しています。
数字が大きくなるほど、ビニールが厚くなり、粒が潰れにくくなります。

数字がいっぱいあって悩みます…。とりあえず一番安い『d35』を買っておけば間違いありませんか?

安さは魅力ですが、ちょっと待って!『d35』はかなり薄手なので、重いものを包むと粒が潰れてしまうことがあるんです。送るものに合わせて『数字』を選ぶのがプロのコツですよ。

※引用 公式サイト
具体的に、どの数字が何に適しているのか、現在ダンボールワンで購入できる主要ラインナップを元に表にまとめました。
【比較表】プチプチの強度(数字)とおすすめ用途
| 強度 | 品番 | 特徴 | 向いているもの |
| 薄手(最安) | d35 | 非常に柔らかく、しなやか。コスト最優先。 | 軽い雑貨、衣類、表面保護、隙間埋め |
| 標準(定番) | d36 | **迷ったらこれ。**一般的な強度と価格のバランスが良い。 | お菓子、本、化粧品、日用品、メルカリ発送 |
| 中厚手 | d37 / d38 | コシがあり、少し硬い。引越しの定番。 | 食器(割れ物)、小型家電、CD/DVD、引越し梱包 |
| 厚手(高強度) | d40 | **ダンボールワン最強クラス。**粒が硬く、簡単には潰れない。 | 一升瓶・ワインボトル、重い家電、絶対に守りたい精密機器 |
選び方のコツ
ダンボールワンでプチプチを選ぶ際は、以下の3択で考えると失敗しません。
- フリマ発送(小物) → 標準の**「d36」**(または最安のd35)
- 引越し(食器など) → 標準だと不安なので、少しコシのある**「d37」または「d38」**
- 重量物・高級品 → 迷わず一番強い**「d40(厚手)」**
※強度が欲しい場合は「d40」を選べば間違いありません。
【豆知識】「芯あり」と「芯なし」どっちがいい?
ロールタイプを選ぶ際、もう一つ**「紙管(芯)の有無」**という選択肢があります。
- 芯あり: 真ん中に硬い紙の筒が入っているタイプ。
- メリット: 転がしながら梱包したり、カッターで切りやすい。
- デメリット: 使い終わった後に「巨大な紙の筒」のゴミが出る。
- 芯なし(コアレス): 真ん中までプチプチだけのタイプ。
- メリット: ゴミが出ない(エコ)。 最後まで使い切れる。
- デメリット: 最後の方は巻きグセが強いことがある。
最近はゴミ捨ての手間がない**「芯なし(コアレス)」**タイプが非常に人気です。
ロール?袋?形状で変わる「コスパ」と「タイパ」
強度が決まったら、次は「形(形状)」を選びましょう。
ダンボールワンでは主に3つのタイプが販売されています。
ここは**「安さ(コスパ)」を取るか、「時間(タイパ)」を取るか**の選択になります。
1. ロールタイプ(原反)
トイレットペーパーのように巻かれているタイプです。
- メリット: 圧倒的に安い。 好きな長さに切って使えるので、どんな大きさの商品にも対応できる。
- デメリット: 自分でハサミで切る手間がかかる。保管に場所を取る。
- おすすめ: 引越し準備、大量の商品を安く梱包したい人。
2. カットタイプ(シート)
あらかじめ「30cm×30cm」などの正方形にカットされているタイプです。
- メリット: 切る手間がない。食器などを次々に包むのに便利。
- デメリット: ロールより少し割高。サイズが決まっているので、大きなものは包めない。
- おすすめ: 食器の梱包、サイズが決まっている商品の発送。
3. 袋タイプ(平袋)
封筒のような袋状になっているタイプです。
- メリット: 梱包スピードが爆速になる。 商品を入れてテープで止めるだけ。見た目が非常にキレイ。
- デメリット: 3つの中で一番単価が高い。
- おすすめ: ネットショップ運営者、メルカリでアクセサリーやCDを頻繁に売る人。

「2層」と「3層」の違いとは?
もう一つ、選ぶ時に迷うのが構造の違いです。
プチプチには「2層」と「3層」があります。
- 2層品(一般的):片面が平らで、もう片面がボコボコしているタイプ。通常はこちらで十分です。
- 3層品(ハイクオリティ):ボコボコを両面からシートで挟んでいるタイプ。両面とも平らでスベスベしています。
【案内ボックス】3層品はここがすごい!
3層品は「裏表がない」ため、商品をスムーズに出し入れできます。また、強度が格段に上がるため、重量物の梱包や、再利用したい通い箱の緩衝材として最適です。

袋タイプで、しかも3層品なら最強ってことですね!

その通り!ただ、コストもそれなりに高くなります。もし『お客様に届く時の高級感』や『梱包作業の効率』を重視するなら、投資する価値は十分にありますよ。
個人でも買える?購入時の注意点
ダンボールワンでプチプチを買う際、いくつか注意点があります。
1. 送料に注意(まとめ買い推奨)
プチプチは「空気を含んでいる」ため、非常にかさばります。
そのため、ロール1本だけ買うと**「商品代より送料の方が高い」という現象が起きがちです。
他のダンボールやテープと一緒に買うか、複数本セットで購入して送料無料ライン**を超えるように調整しましょう。
2. 保管場所を確保する
ネット通販の画面で見ると小さく見えますが、届いた実物は想像以上に巨大です(特にロール品)。
「玄関がプチプチで埋まった…」とならないよう、事前に保管スペースを確認しておいてください。

まとめ
ダンボールワンの緩衝材(プチプチ)は、用途に合わせて最適なものを選ぶことで、コスト削減や作業効率アップに繋がります。
選び方のポイント:
- 軽くて安いものを送る → d35〜d36(標準)
- 重くて壊れやすいものを送る → d40(厚手)
- 安さ重視・引越し → ロールタイプ
- スピード重視・フリマ → 袋タイプ
「たかがプチプチ」と思わずに、送る商品への愛情として最適な種類を選んでみてください。
適切な梱包は、受け取った相手からの評価アップにも確実に繋がりますよ。


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