会議の議事録から重要なアイデアメモまで、あらゆる音声を記録できる「PLAUD NOTE」。その便利さの一方で、「機密情報を含む会議の録音データが、外部に漏れたりしないだろうか?」「クラウドに保存されるデータは安全なの?」といったセキュリティに関する懸念を抱く方も少なくないでしょう。

特にビジネスで利用する場合、データの安全性は最も重要な要素の一つです。この記事では、PLAUD NOTEのデータがどのように扱われるのか、公式情報をもとに徹底調査。情報漏洩のリスクやプライバシーポリシーの内容を分かりやすく解説し、安心して使えるのかを検証します。
【結論】PLAUD NOTEはユーザーのプライバシーを最優先に設計されている
先に結論をお伝えすると、PLAUD NOTEはユーザーが意図しない形でデータが外部に送信されたり、保存されたりしないよう、プライバシーを重視した設計になっています。
その最大の理由は、デフォルト(初期設定)では、録音データはPLAUD NOTE本体と、連携しているスマートフォンアプリの中にしか保存されないからです。文字起こしやクラウドへのバックアップを行う際にはデータがサーバーに送信されますが、そのプロセスも厳重に管理されています。
💭 録音データが勝手にどこかへ送られたりしない?

大事な会議を録音したいけど、音声データが知らない間にサーバーに送られて、情報漏洩しないか心配です…。

その点はPLAUD NOTEの重要なポイントです。録音しただけでは、データは本体とスマホの中に留まります。ユーザー自身が「文字起こし」を実行したり、「クラウド同期」を有効にしたりしない限り、データが外部サーバーにアップロードされることはありません。ユーザーが自分でデータの行き先をコントロールできる仕組みになっているんですよ。
PLAUD NOTEのデータはどこに保存される?3つの保管場所を解説

PLAUD NOTEで録音したデータは、ユーザーの操作に応じて3つの場所に保管されます。データの流れを理解することが、セキュリティを把握する鍵となります。
- 1. PLAUD NOTEデバイス本体 録音が終了すると、音声ファイルはまずPLAUD NOTEデバイス本体の内部ストレージ(最大64GB)に保存されます。この段階では、データは完全にオフラインの状態です。
- 2. スマートフォンアプリ内 PLAUDアプリを起動してデバイスを接続すると、本体内の録音データは自動的にスマートフォンに転送されます。転送が完了すると、デバイス本体のデータは自動的に削除され、新しい録音のためのスペースが確保されます。
- 3. PLAUD CLOUD(クラウドサーバー) データがクラウドサーバーに保存されるのは、ユーザーが以下のいずれかのアクションを行った場合のみです。
- 文字起こし・要約を実行した時:音声データをAIが処理するために、データがサーバーへ一時的にアップロードされます。
- 「PLAUD CLOUD」機能を有効にした時:データのバックアップや他デバイスとの同期のために、録音ファイルがクラウドにアップロードされます。この機能は任意でオン・オフを切り替えられます。
公式情報から読み解く3つの安全対策
PLAUD社は、ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護するために、複数の技術的対策を講じています。
- 1. 通信と保存データの暗号化 デバイスからクラウドサーバーへのデータ送信は、TLSプロトコルという技術で暗号化されます。さらに、クラウド上に保管されるデータもAES-256という強力な規格で暗号化されており、不正なアクセスから保護されます。
- 2. アクセス制御と匿名化 クラウド上のデータにアクセスできるのは、原則としてデータの所有者であるユーザー自身のみです。また、文字起こしのためにOpenAIなどのAIサービスにデータを送信する際、PLAUDのサーバーはユーザー情報を匿名化してプライバシーを保護する役割を果たします。
- 3. 国際的なプライバシー基準への準拠 PLAUDは、ヨーロッパの厳格なプライバシー法であるGDPRをはじめ、SOC 2、HIPAAといった国際的なセキュリティおよびプライバシー基準に準拠しています。これにより、グローバル基準でのデータ保護への取り組みを示しています。
💡 デバイス紛失時に備える物理的なセキュリティ 万が一PLAUD NOTEを紛失しても、第三者がPCに接続してデータを抜き取るのを防ぐ機能があります。アプリの「プライバシーとセキュリティ」設定から、「USB経由でのアクセス」をオフにしておくことで、持ち主以外がUSBケーブルでデータにアクセスできなくなります。

FAQ(よくある質問)
Q1. 録音した音声データは、AIの学習に使われますか? A. いいえ、使われません。PLAUDのサポートページでは、ユーザーのデータがOpenAIのAIモデルの学習に使用されることはないと明記されています。
Q2. クラウドへのデータ保存は必須ですか? A. いいえ、必須ではありません。クラウドへの自動バックアップ機能(PLAUD CLOUD)は、ユーザーが任意でオン・オフを選択できます。オフにすれば、データはスマートフォンアプリ内のみに保存されます。
Q3. データの保存場所はどこですか? A. データは米国の安全なサーバーに保存されます。もし米国外にデータを転送する必要がある場合は、関連国の規制に従い、ユーザーの同意を得た上で行われます。
まとめ
PLAUD NOTEのセキュリティとプライバシーに関する調査結果をまとめます。
- データはまずローカルに保存: 録音データは、デフォルトではデバイス本体とスマホアプリ内にのみ保存される。
- ユーザー主体のクラウド利用: クラウドへのアップロードは、文字起こし実行時や、ユーザーが明示的にクラウド同期を有効にした場合に限られる。
- 強固な技術的保護: 通信・保存データは暗号化され、国際的なプライバシー基準(GDPRなど)にも準拠している。
- AI学習への不使用: ユーザーのデータがAIモデルの学習に使われることはない。

これらの点から、PLAUD NOTEはユーザーのプライバシーを尊重し、ビジネスシーンでも安心して利用できるセキュリティ対策が施されていると言えるでしょう。
安心して利用するために、さらに詳しく知る セキュリティ対策やデータの取り扱いについて、公式サイトのプライバシーポリシーで詳細を確認できます。
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